起業を考えているんだけど、女性の経営者ってうまくやっていけるのか不安。成功している女性経営者のアクションやマインドが知りたい。
上記のような悩みにおこたえします。
本記事の内容
- 有名な女性経営者が書いた本3選
- 起業・事業承継の時に役立つ本3選
- 成功した女性経営者の共通点
- 有名な女性経営者のマインド
記事を書いた人
こんにちは、LEO(れお)です。会社経営は歴6年目の経営者で、ブロガーとしても活動しています。会社経営としては、3年連続で増収増益を達成しました。
この記事を書いている僕自身も、じつは次期経営者だったり、起業経験のある1人でもあったりします。
祖父が経営していた60年続く会社を引き継ぐことになっていたのと、大学在中のときに学生の起業プロジェクトの一員として起業を経験しました。
そのため、次期経営者の方は「自分がつとまるのか」という不安でいっぱいであること、起業したい方は「失敗するのではないか」という不安が大きいのは理解しております。
不安は「経験していない=知識がない」ことから生まれてくる感情です。経験は実際にやってみてはじめて得られる価値ですから、事前に得ることはできません。そのため、経験に代わる知識を先輩経営者から経験談やマインドを学ぶことで、少しでも不安を解消することができます。
今回は、女性経営者に絞り、次期女性経営者の方や起業をかんがえている女性の方へむけて、有名な女性経営者が書き下ろした本当に役に立つおすすめの本をご紹介していきたいと思います。
成功した女性経営者達の共通点やマインドもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、さっそく有名な女性経営者のおすすめの本を紹介していきます。
有名な女性経営者が書いた本3選
有名な女性経営者のおすすめの本は以下の3冊です。
- 不格好経営
- 自分らしい人生を創るために大切なこと
- 強運 ピンチをチャンスに変える実践法
1冊ずつ紹介していきます。
不格好経営―チームDeNAの挑戦 【著者:南場智子 / 日本経済新聞出版】
最初にご紹介する本は、『不格好経営―チームDeNAの挑戦』です。
本書は、大手企業DeNAの創業者であり、代表取締役会長の南場智子さんの成り上がりの人生を描く奮闘記です。
「経営とは、こんなにも不格好なものか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に」―。なにもそこまで全部やらかさなくてもという失敗のフルコース、悪戦苦闘の連続を、創業者が初めて明らかにする。
引用元:Amazon『不格好経営 (日本経済新聞出版) 』
成功体験はもちろん参考になりますが、おすすめポイントは、失敗体験が具体的に書かれており「失敗したあと、どう行動するか」がとても参考になる1冊です。
自分らしい人生を創るために大切なこと【著者:経沢 香保子 / ダイヤモンド社】
2冊目は、『自分らしい人生を創るために大切なこと』です。
本書は、トレンダーズ社およびキッズライン社の創業者で、2015年ベストマザー賞を受賞した経沢 香保子さんの「全ての女性に勇気を与えてくれる1冊」となっています。
おすすめポイントは、単なる精神論ではなく
- 自分の体や心の管理の仕方
- 苦しい時の乗り越え方
- 美容について行っていること
など、経営だけではなく女性として成長できるように具体的に書かれているところです。とくに難しい局面ほどシンプルに考えるスタイルは参考になるとおもいます。
女性として社会で生き抜く勇気を与えてくれる1冊となっています。
強運 ピンチをチャンスに変える実践法【著者:元谷 芙美子 / SBクリエイティブ】
3冊目は、『強運 ピンチをチャンスに変える実践法』です。
本書は、『私が社長です。』でおなじみ、アパ社長こと元谷 芙美子さんの経営哲学、人生哲学が書かれている1冊です。
おすすめポイントは、経営や生き方の原理原則とも言える「幸運」を呼ぶ7つの習慣です。(本書から抜粋して紹介)
- 自分をラッキーだと思う
- 人付き合いはバリアフリーで
- 人のいいところだけを見る
- あいさつは一足お先に自分から
- いつもまっさらな気持ちで
- 健康の秘訣は「とことん仕事を楽しむ」こと
- お願いごとは明るく、真摯に
上記以外にもタイトルのとおり「ピンチはチャンス」であるということも事例として具体的に書かれています。
物事をポジティブにとらえ、運を味方にする秘訣を教えてくれる1冊です。
起業・事業承継の時に役立つ本3選
つづいて、起業・事業承継の時に役立つ本を3冊ご紹介します。
- 裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記
- 私を幸せにする起業: 会社を30年続けた女性経営者があなたに贈る起業家人生を軌道に乗せるための経験則
- 絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! 2代目女性社長の号泣戦記
上記の3冊に共通するのは、「失敗体験」「人としての弱み」が生々しくかかれているところです。
実際、僕は「もっと早く出会いたかった」と思った3冊です。
これから起業・承継される方には、とても役に立つ本ばかりなので、ぜひ読んでみてください。
裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記【著者:山口 絵理子 / 講談社】
1冊目は、『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』です。
本書は、バングラデシュで25歳の時に起業した「マザーハウス」創業者 山口絵里子さんのエッセイ本です。
おすすめポイントは、アジア最貧国のバングラディシュで起業したストーリが赤裸々に語られている点がすべて参考になります。山口さんの「努力量」「あきらめない姿勢」「行動力」といった要素が、今後スタートアップする人にとって参考になると思います。
行動するのに不安がある、自分自身を勇気づけたいときに何度も読み返したい1冊です。
私を幸せにする起業【著者:芳子ビューエル / 同友館】
2冊目は、『私を幸せにする起業』です。
本書は、北欧ワークデザイナー、アペックス社、アルト社の経営者をしている芳子ビューエルさんが書いた女性の起業を後押しする本です。
女性は結婚、出産、育児など家庭の事情で企業をあきらめてしまうケースが多いなかで、大事なのは事業プランであることを教えてくれています。
無計画な起業にならない事業計画の立て方を本書で詳しくかかれていますので、企業を考えている女性の方におすすめの1冊です。
絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! 2代目女性社長の号泣戦記【著者:石坂 典子 / ダイヤモンド社】
3冊目は、『絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! 2代目女性社長の号泣戦記』です。
本書は、倒産危機の時に30歳で産廃処理会社の社長へ就任し、会社を劇的に変えた石坂典子さんの号泣戦記です。
おすすめのポイントは、逆境、逆風のなか、次々と手を打っていくことで会社を大きく飛躍させる「ピンチをチャンスに変える」過程が参考になります。
とくに石坂さんの、会社を変えるために必要なものを見抜く「洞察力」、改革宣言して途中に社員が4割辞めたりバッシングを受けてもやり抜く「実行力」などは非常に参考になると感じました。
世界から注目される石坂産業の軌跡を見ることができ、多くの気づきを得られる良書です。
成功した女性経営者の共通点
成功した女性経営者の共通点とはなんでしょうか。
結論、下記の4つが共通しているポイントです。
- 最初は小さく始めることを理解している
- 起業の動機や目標がしっかりしている
- 見栄をはらない、ありのままの自分で表現する
- コミュニケーション能力が高い
一つずつ解説します。
事業は小さく始める
起業をするときは小さく始めることが基本です。
本当に必要な人数、設備、場所にしぼり無駄なコストをおさえることで、リスクを最小限にできるからです。
女性のばあいは、男性よりも現実的に物事をとらえる傾向にあるため、堅実な考えの人がおおいです。実際、一般家庭でお金を管理しているのは女性のほうが多いですよね。
起業当初は準備期間とかんがえ、コツコツと活動をつづけた結果、収益がはっせいすると理解しています。
最初は小さく始めて、軌道に乗ったら少しづつ広げるのが起業の基本です。
起業の動機や目標がしっかりしている
成功した経営者の人たちは、起業動機や目標設定がしっかりしています。
起業するとさまざまな障害が発生するのですが、そのたびに強い気持ちを持っていないと乗り越えられないからです。
はずかしい話ですが、僕も大学時代におこなった起業プロジェクトでは、代表ではないものの「起業ってかっこいいから」という軽い気持ちでやっており、痛い目にあいました。
成功させたい場合は、「ビジョンはなんですか?」と聞かれたときに熱く語れるほどの強い思いが必要です。
見栄をはらない、ありのままの自分で表現する
変なところで見栄をはらない、ありのままの自分で最大限のパフォーマンスすることを意識しています。
女性は出産や育児などで男性よりも仕事に集中する時間が少ないため、限られた時間の中で無駄のないパフォーマンスができるように意識しているからです。
「変に格好つける時間があるなら、自分の成長のために時間を使う」という考えの人は多く感じています。
コミュニケーション能力が高い
女性は男性よりも基本的にコミュニケーションを図るのが上手いです。
その理由は脳の構造にあります。女性は、右脳と左脳の情報伝達を行う脳梁(のうりょう)と呼ばれる束が男性よりも太く、会話するときは左右の脳全体を使います。一方で男性は左脳のみを使って会話するため、女性の方が情報の伝達速度や言葉の処理速度が早くなります。
こういった理由から、コミュニケーション能力を武器に、積極的に周りの人と交流を図ることで自分の成長へと繋げています。
有名な女性経営者のマインド
つづいて、有名な女性経営者のマインドを紹介します。
- ゼロベース思考で新たな答えを導き出す
- 他人からの意見ではなく、自分が心から望むことを大切にする
- 自分の市場価値を高める武器を磨いておく
ゼロベース思考で新たな答えを導き出す
『ゼロベース思考で新たな答えを導き出す』
この言葉は、さきほど紹介した「不格好経営」の著者である南場智子さんのインタビューで紹介された言葉です。DeNA創業者で代表取締役会長もされている南場智子さんは、新しいことをする時には、頭の中を一旦リセットしてゼロから考えることを常に意識しているようです。
詳細が気になる方は下記からどうぞ。
https://forbesjapan.com/articles/detail/28686
他人からの意見ではなく、自分が心から望むことを大切にする
『他人からの意見ではなく、自分が心から望むことを大切にする』
外国で活躍されている「Bumble」という2200万以上のユーザーがいる女性向けの出会い系アプリを立ち上げたホイットニー・ウルフさん(28)の言葉です。
「他人からの意見ではなく、自分が心から望むことを大切にしてください。それをすることが『大好き!』と思えて、この世で一番熱中できることを見つけるの。そして、知らない世界に入り込むのに、臆病になっちゃダメ。もし何かワクワクすることがあったら、そこに飛び込んで思いっきり夢中になって。そうしながらミスをして自信をつけていくことが大切!」
引用元:コスモポリタン
何か心に響くのは筆者だけでしょうか。世界一熱中できることを探してみましょう。
自分の市場価値を高める武器を磨いておく
『自分の市場価値を高める武器を磨いておく』
さきほど紹介した『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』の著者である山口絵理子さんの言葉です。
「1ドル、2ドルのものを大量に作るのではなく、途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念にかかげ、海外の新たな市場価値を生みだそうとしています。
山口さんは、75%の人が1日2ドル未満の生活を余儀なくされている「アジア最貧国」のバングラデシュで起業し、バングラデシュで取れる素材からバッグをつくり世界に挑戦しています。
海外で勝つために大事なことは、世界共通で「武器」になるものをつくっておくことで、山口さんの場合は、デザインと商品開発だそうです。
海外を視野に入れている方は、ぜひ山口さんを参考にしてみましょう。
「マザーハウス」創業者 山口絵理子さんに興味がある方は下記リンクからどうぞ。
https://www.mother-house.jp/magazine/column/eriko/
まとめ
今回は、女性経営者について学ぶため、おすすめの本やマインドなどを紹介してきました。
まとめると以下になります。
✔ 有名な女性経営者が書いた本3選
- 不格好経営
- 自分らしい人生を創るために大切なこと
- 強運 ピンチをチャンスに変える実践法
✔ 起業・事業承継の時に役立つ本3選
- 裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記
- 私を幸せにする起業: 会社を30年続けた女性経営者があなたに贈る起業家人生を軌道に乗せるための経験則
- 絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! 2代目女性社長の号泣戦記
✔ 成功した女性経営者の共通点
- 最初は小さく始めることを理解している
- 起業の動機や目標がしっかりしている
- 見栄をはらない、ありのままの自分で表現する
- コミュニケーション能力が高い
✔ 有名な女性経営者のマインド
- ゼロベース思考で新たな答えを導き出す
- 他人からの意見ではなく、自分が心から望むことを大切にする
- 自分の市場価値を高める武器を磨いておく
いかがでしたでしょうか。少しでも役に立てたら嬉しいです。
今回は、女性経営者に焦点をあててご紹介いたしました。女性に限らず男性の方も得るものはたくさんあると思います。
何かを得ることができたらすぐに行動にうつしましょう。
世界で成功している経営者の共通点は、「行動に移すのが早い」ところです。
失敗しても大丈夫、修正しながら進みましょう。
さいごに、ファッションブランド「シャネル」の創業者ココ・シャネルの名言のご紹介。
「失敗する人だけが、成功を掴むの。」
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※経営に役立つ本を下記でも紹介していますので、参考にどうぞ。