将来企業したいと思っているんだけど、経営者はやっぱり数字(業績)が読めないとダメなのかな?数字を読むのが苦手なので、読めるようになりたい。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 会社の数字が読めない経営者がダメな理由
- 会社の数字を理解するための基礎をしろう
- 理解を深めるために役立つ本3選
- お役立ちツール(無料)
記事を書いた人
こんにちは、LEO(れお)です。僕は大学卒業後、2年目で中小企業の経営者となり今年で6年目となります。社内改革を行い、3期連続増収増益を続けています。
本記事でいう「数字」というのは、「業績」つまり「決算書」のことをさしています。
決算書とは、一定の期間に会社の収益や資産などがどれくらいなのかを確認する資料のことです。決算書をもとに、今後の会社の方針や目標などを決めるため、とても重要な資料になります。
先日、銀行に勤めている友人から聞いた話ですが、中小企業の約80%の経営者が決算書を読めないと聞いておどろきました。
「え?会社大丈夫なの?」「数字わからずにどうやって管理してるの?」など次々と疑問がでてきました。案の定、数字が読めない経営者が経営している会社のほとんどが「赤字経営」「ブラック企業」ということでした。
今回は、数字が苦手だけど読めるようになりたい方へ、ステップアップのお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしてみてください。
>>経営者になるなら経営本を読むべき理由【おすすめ本も紹介】
会社の数字が読めない経営者がダメな理由
数字が読めない経営者は、なぜダメなのか?
理由は2つあります。
- 会社の状態を知らないと正確な判断ができない
- 意思決定のスピードが遅くなる
以上が主な理由です。すこし深堀します。
会社の状態を知らないと正確な判断ができない
経営者が会社の数字を知っていないと正確な判断ができません。
「数字が読めない」=「決算書を分析できない」であり、決算書は重要な判断材料の一つだからです。
数字が読めない経営者は、自身で「正確な判断」ができず、感覚にたよる部分が大きくなります。上手くいっているときはそれでもいいですが、原因が分からないのでリスクはかなり高いです。
決算書は「会社の健康診断書」ともいえますので、経営者自身が分析することで「無駄なコストの削減」「機械設備の更新」「新規事業の投資」などの判断が可能になります。
正確に判断するためにも決算書という重要な判断材料を活用していきましょう。
意思決定のスピードが遅くなる
数字が読めない経営者は、数字の管理を「経理担当」「税理士」など他人に任せているケースが多いので、意思決定が遅くなります。
✔ 数字の管理が他人任せ(4ステップ)
- 数字のプロが原因究明
- 経営者へ結果報告
- 意思決定
- 指示
✔ 数字の管理が経営者(3ステップ)
- 経営者が原因究明
- 意思決定
- 指示
以上のように数字の管理が他人任せは、4ステップになります。しかし経営者自身だと3ステップで終わります。また自身で行うため、移動時間も報告する時間もありません。
他人に任せると、情報のやりとりする手間がかかるため、どうしても意思決定が遅くなります。
多くの人が「会社の最大の敵はなんですか?」と聞かれると、「競合他社・ライバル会社」と答えると思いますが、それは違います。
会社の最大の敵は、「時代の変化」です。変化は会社の都合に関係なく、驚異的なスピードで変化しています。生き残るためにはその変化に対応していかなければいけません。
たとえば、トラブルも正確な判断と早期の解決が鍵となります。判断を誤ると悪化し、放置すればするほど悪化して、後には手が付けられなくなります。
会社の代表である経営者は、正確な判断とスピーディーな意思決定をすることで会社を守ることができます。
会社の数字を理解するための基礎をしろう
会社の数字を理解するために基礎を紹介します。
✔ 決算書の構成(主な資料は5種類)
- 貸借対照表(B/S)・・・財政状態を示す、健全性がわかる
- 損益計算書(P/L)・・・業績を示す、利益や損失の原因がわかる
- 株主資本等変動計算書(S/S)・・・株主資本が増減の原因がわかる
- 個別注記表・・・計算方法、支払い方法などの説明書
- キャッシュフロー計算書(C/F)・・・お金の出入りを示す、資金を稼ぐ力がわかる
決算書の呼び名は2種類あり、会社法は「計算書類」、金融商品取引法は「財務諸表」といいますので、覚えておきましょう。
決算書の中で、とくに大事なのは以下の3つです。
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- キャッシュフロー計算書(C/F)
上記は必ず覚えておきましょう。
(詳しい読み方については別記事を作成しますので、少々お待ちください。)
理解を深めるために役立つ本3選
理解を深めるために役立つ本を3冊紹介します。
- 会社の数字に強くなる本 【 著者:石上芳男 / かんき出版 】
- 図解 会社の数字に強くなる! 【 著者:吉澤 大 / ディスカヴァー 】
- 数字は人格 【 著者:小山 昇 / ダイヤモンド社 】
数字をもっと詳しく読めるようになりたい方は、以下の3冊を上から順番に読むと理解が深まります。
会社の数字に強くなる本 【 著者:石上芳男 / かんき出版 】
この本は、会社の数字を分かりやすく解説しており、基本的な部分を中心に解説してくれます。
紹介文にも次のように書かれています。
本書は、21世紀に活躍するビジネスマンとして、最低限これだけは身につけてほしいというテーマを厳選して構成しました。
引用元:Amazon
ビジネスマンとして「会社の数字」が数字がわからなければ仕事の質を高められません。
仕事の質を高めるためにも、一度読んでみて損はありません。
図解 会社の数字に強くなる! 【 著者:吉澤 大 / ディスカヴァー 】
この本は、会社でよく使われる数字やグラフを中心に解説してくれています。
以下のようにパートが3つに分かれており、シンプルな内容です。
- PART 1 利益を出すってどういうこと? 売上、原価と利益の関係
- PART 2 ビジネスの最重要スキル! これだけは知っておきたい決算書入門
- PART 3 これがわかれば一人前! 知っているようで知らない会社の数字
特長としては、図や表をおおく採用していて、数字の関係性が分かりやすいので「数字が苦手な方」へおすすめな本です。数字はどうしても複雑に考えがちですが、シンプルにとらえることが大切ですよ。
ぜひ、参考にしてみてください。
数字は人格 【 著者:小山 昇 / ダイヤモンド社 】
こちらの本は、決算書の「どの部分も数字」を分析していいか分からないという方に読んで頂きたい本です。
なぜなら、経営者は数字を読んで素早く、環境や会社の変化に気づかないといけないからです。
中小企業の経営者であり、経営コンサルタントで有名な小山昇さんは、実績とノウハウに長けており、数字にとても強い方です。僕もこの本を読んで以降、数字の意識が変わりました。
この本は経営者だけじゃなく、社員教育に用いてもいいほど分かりやすく解説してくれています。ぜひ、参考にしてみてください。
お役立ちツール(無料)
僕が参考にさせて頂いた、お役立ちツール(無料)があるので参考にしてみてください。
決算書を分析してくれるツールでして、WEBやExcel(エクセルはダウンロードして)に自社の数字を入れるだけで結果がでます。ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、「数字が読めない経営者がダメな理由」方法をご紹介してきました。
内容をまとめると以下です。
✔ 会社の数字が読めない経営者がダメな理由
- 会社の状態を知らないと正確な判断ができない
- 意思決定のスピードが遅くなる
✔ 会社の数字を理解するための基礎をしろう
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- キャッシュフロー計算書(C/F)
上記の3つは最低限よめるようになろう。
✔ 理解を深めるために役立つ本3選
- 会社の数字に強くなる本 【 著者:石上芳男 / かんき出版 】
- 図解 会社の数字に強くなる! 【 著者:吉澤 大 / ディスカヴァー 】
- 数字は人格 【 著者:小山 昇 / ダイヤモンド社 】
数字が苦手でも、ポイントを抑えるだけでOKです。決算書で会社の異変をすばやく察知し、スピーディーに対応することで、驚異的なはやさで変化する環境に対応できると思います。
「経営者の成長は、会社の成長」です。
成功している方は行動するのがとにかく速い。ベンツが欲しいと思ったら、数時間後には乗っていたりします。(知り合いの経営者さんの実話)
いま「変わりたい」と思っている人は、すぐに行動しましょう!
経営者としてのステップアップ記事を紹介していますので、こちらも参考にどうぞ。
>>経営者としてレベルアップできるおすすめの経営本【間違えない選び方】
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。